筋肉だけじゃ咬めないのか!∑(゚Д゚)
皆さまお元気かしら?アネゴです。
前回のつづき。
前回は、咬む力が私たちの頭蓋骨に
どう影響しているかを学んだわ!
今日は、咬むときに使っている筋肉を
電気刺激した実験から探求してみるわ!
【参考文献】
石田晃:咬合力・咀嚼力および矯正力に対する
頭蓋の力学的反応機構に関する実験的研究,
歯基礎誌,14:323-341,1972.
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筋肉だけじゃ咬めないのか!∑(゚Д゚)
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咬む時に使う
側頭筋(そくとうきん)と
咬筋(こうきん)を、
それぞれ単独で電気刺激してみたら、
どうなったのか?
"Slide8por" by Anatomist90 - Own work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons - http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Slide8por.JPG#/media/File:Slide8por.JPG
下アゴの骨を持ち上げるのが精一杯だったそうよ。
つまり咬むことは出来なかった。
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筋収縮と頭蓋骨
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その場合、当然ながら
頭蓋骨への影響もほとんど無くて、
筋肉に引っ張られて、
頭蓋骨の縫合が変位しただけ。
縫合は頭蓋骨を構成する各骨の
つなぎ目。ギザギザした部分↓
"Sobo 1909 46 - sagittal suture" by Sobotta's Atlas and
Text-book of Human Anatomy 1909 - File:Sobo 1909 46.png. Licensed under
Public Domain via Wikimedia Commons -
ちなみに咬筋(こうきん)が収縮したときは、
咬筋(こうきん)が付いている頬骨が引っ張られるから、
顔面の縫合が変位する。
"Sobo 1909 38" by Dr. Johannes Sobotta - Sobotta Atlas and Text-book of Human Anatomy 1909. Licensed under Public Domain via Wikimedia Commons - http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sobo_1909_38.png#/media/File:Sobo_1909_38.png
側頭筋(そくとうきん)が収縮した時は、
側頭筋が付いている骨が引っ張られて
矢状縫合(しじょうほうごう)が変位するそう。
さて、それはさて置き、
次に木片を咬ませた状態で
電気刺激すると、、、
= ̄□ ̄=;ナ、ナント!!
咬む運動を、他動的に
引き起こすことが出来たんだって!
この結果は、前回の記事にまとめたのと
ほぼ同じ結果が得られたそうよ。
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この実験結果から分かったこと
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これらの実験結果から分かったとこは、
頭蓋骨が筋肉の走行によって
いろんな方向の力を受けていることと、
頭蓋骨はいろんな力に反応しているってこと。
力のかかり具合によって
縫合が変位したり、骨にひずみが出たり、
頭蓋骨が回転したりして、バランスを取っている。
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咬むってそうこと!?∑(゚Д゚)
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この実験結果もなるほど!なんだけど、
私は、木片をかませると、
咬合運動が引き起こされるって所が
とても気になったわ!
筋肉の単独収縮じゃ、
咬むって行為が成立しない!
せいぜい下あごを上に引き寄せるだけ。
てことは、
私たちの咬む力って
歯が何かに接触している条件でこそ
発揮されるってことよね!
歯が何かに触れていると、
テコの原理が働いて
筋力が発揮しやすいってのも
あると思うんだけど、
離れていれば、
咬む力も発揮されない!
歯が何かに触れると
自動的に力も入る!
これって、中枢では
どんな管理体制になっているのかしら?
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歯が触れるから噛み締めちゃうの?
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私たちの歯って、
リラックスしている状態では
本来、何にも触れないで
軽く離れているものらしいわ!
その状況下では当然、咬む力も発揮されない。
しかし!
歯と歯が触れてしまうと
噛み締めあってしまう!
バッキャロー!!抱きしめあってる場合か!
ハリセン( ・ω・)_W(°ω°) スパーン
噛み締めてしまうのは、
歯と歯が触れるから、、、
無意識に歯と歯が触れるのは、
咬む筋肉が緊張しているから、、
なんで咬む筋肉は
無意識に緊張するんだろう?
ストレス説とかいろいろあるけど
まだ、はっきりした原因は
解明されていないみたい。
咬む力を管理している中枢も
探求してみた方がよさそうね!
いよいよ脳に突撃かしら!o(`・ω・´)○
今日も最後までお読みくださり
本当にありがとうございました!